この記事では、情報開示組織向けに、CDPポータル及び質問書回答ページの不具合と制限事項について説明します。また、問題解決のヒントも紹介します。本記事で説明する手順をご確認の上、適宜ご対応ください。お試しいただいても引き続き問題が発生する場合は、CDPまでお問い合わせください。下記の問題は全ての組織ユーザーではなく、一部の組織ユーザーのみに発生する場合もありますのでご留意ください。
情報開示組織が回答を作成する際に知っておく必要のある質問書、報告ガイダンス、スコアリング基準の変更点に関する詳細情報は、こちらの文書をご覧ください 。
内容
- 質問書の進行状況が保存されず、エラーメッセージが表示され続ける。
- VAT番号が有効であるにもかかわらず、一部のVAT番号が受け付けられない。
- ポータルへアクセスしようとするとエラーメッセージが表示される。
- ポータルにアクセスするための招待リンクが届かない。
- 質問書回答ポータル
- エラーメッセージが表示されます。
- 表形式質問の回答行が初回提出後の編集の際に削除できない。
- 回答提出確認の自動送信メールが届かない。
- 質問書の進捗状況(%)が提出前後で変化する。
- ポータル内で、ユーザーが添付ファイルを開いたり表示したりできない。
- 組織名変更後、質問書回答ポータルに変更後の組織名が反映されない。
- Windowsで添付ファイルを削除するのが難しい。
- Excel ファイル形式のインポート機能において、緯度および経度のフィールドで負の数値が受付られない。
- Word形式のエクスポート
- エクスポートされた質問書に、回答要請メンバーの情報が含まれていない。
- エクスポートした質問書をダウンロードすると、 Word で開くことができない場合がある。
- エクスポートしたWordファイルに、一部の記号や文字が表示されない。
- エクスポートしたWordファイルに日付が誤って表示されることがある。
情報開示ポータルへのサインインと設定
問題:質問書の進捗が保存されず、エラーメッセージが表示され続ける
質問書に回答を記入する際に、自動保存機能に関する複数のエラーメッセージが画面右端に表示されることがあります。
回避策: 上記のエラーメッセージが表示された場合、質問書への回答記入を中止し、最新の変更内容をコピーしてから、ページを更新します。貴組織のデータが同期され、再度正常に保存されるようになります。ページを更新後、コピーしておいた回答を質問書にペーストしてください。
修正: CDP のエンジニアリングチームが現在、解決に向けて調査中です。最新情報が分かり次第、適時情報更新いたします。
問題:一部のVAT登録番号が、有効であっても受け付けられない。※日本企業は対象外
ポータルでの請求書支払い時に、「請求先住所」セクションの「請求書の明細」ページで、「EU VAT number(EU VAT登録番号)」のフィールドに、番号が有効であっても「VAT number is invalid(VAT登録番号が無効です)」というエラーメッセージが表示されます。
回避策:有効なVAT登録番号が拒否される場合は、以下を試してください。
- 「EU VAT number(EU VAT登録番号)」のフィールドで、VAT登録番号をランダムな10桁の番号に変更する、
- 入力フィールド以外の場所をクリックする、
- 正しいVAT登録番号を入力し直す、
- 「Check VAT(VATを確認する)」ボタンをクリックする。
これで次の画面に進み、ポータルでの支払いを完了できるはずです。
回答事務費用の支払いについての詳しいガイダンスは、CDP回答事務費用の支払い方法に関する記事を参照してください。
修正:CDPのエンジニアリングチームが現在、解決に向けて調査中です。最新情報が分かり次第、適時情報更新いたします。
問題:ポータルへのアクセス時にエラーメッセージが表示される。
CDPポータルアカウントにサインインする時に、アクセスに関する以下のいずれかの問題が発生する場合があります。アクセス問題は、ファイアウォール、広告ブロッカー、VPN、プロキシのホワイトリスト、ネットワーク保護システム、セキュリティフィルターなど、さまざまな原因により発生します。
回避策:下記の推奨トラブルシューティングをお試しください。
- 社内ネットワークのブロッカーについて確認し、CDP関連ドメインをホワイトリスト登録することを貴組織のITチームに依頼してください。 ファイアウォールまたはその他のネットワーク保護システム内で以下のドメインをホワイトリスト登録することをお勧めします:
また、認証リンクにアクセスしてパスワードをリセットできるように、以下のEメールアドレスをホワイトリスト登録することをお勧めします:
- msonlineservicesteam@microsoftonline.com - Azureからのメールは、このEメールアドレスから送信されます。
- mail@cdp.net - アカウントの有効化に関するメールは、このEメールアドレスから送信されます。
- お使いのブラウザーでスーパーリロード(強制リフレッシュ)を実行します。多くのPCブラウザーで、Ctrlキーを長押しして更新ボタンをクリックするか、Ctrl+F5キーを押すことで実行できます。これにより、キャッシュからでなくサーバーからサイトを読み込んでブラウザーを強制的に更新します。
- お使いのブラウザーおよびオペレーティングシステムで、広告ブロッカーが無効になっていることを確認します。MacまたはWindows上のChrome、Firefox、Edgeなどのブラウザーで実行する方法については、オンラインマニュアル(取扱説明書)等を参照してください。
- お使いのコンピューターで仕事用のVPNを無効化します。VPNを有効にしている場合は、一次的に無効にしてアカウントへのサインインを再度お試しください。
- CDPサイトでポップアップを許可します。MacまたはWindows上のChrome、Firefox、Edgeなどのブラウザーで実行する方法については、ウェブサイト上の操作マニュアル等を参照してください。
- 質問書の設定を再送信します。詳しい手順については、質問書設定の再送信に関する記事を参照してください。
修正:CDPのエンジニアリングチームが現在、解決に向けて調査中です。最新情報が分かり次第、適時情報更新いたします。
問題:ポータルにアクセスするための招待リンクが届かない。
情報開示への登録フォームからの申請、CDPを通じて情報開示要請を受けた、または組織のポータルから新メンバーとして招待された後に、ポータルにアクセスするための招待リンクが登録されたEメールアドレス宛に自動送信されます。
回避策:受信するはずの招待リンクメールが届かない場合、下記の推奨トラブルシューティングをヒントに、解決できるか試してください。
- Eメールが配信されるまで5分程度お待ちください。特にCDPウェブサイトが混在している時間帯は、Eメールがすぐに送信されない場合があります。
- Eメールが配信されるまで5分程度お待ちください。特にCDPウェブサイトが混在している時間帯は、Eメールがすぐに送信されない場合があります。
- 迷惑メールフォルダに誤って振り分けられていないか確認してください。
- 組織の別のメンバーがポータルへのアクセス権を持っている場合、そのメンバーに招待を再送信してもらってください。そのためには、左側のナビゲーションパネルの「チームメンバーを招待する」ボタンをクリックした後、「チームメンバー」ページに移動します。「招待済み」タブ>招待済みのメンバーの行をクリック>ユーザー詳細ページを開きます。ページ下部にある「招待を再送信(Resend invite)」赤ボタンをクリックします。
- 迷惑メールフォルダに誤って振り分けられていないか確認してください。
上記の推奨トラブルシューティングを試しても招待リンクが届かない場合は、カテゴリーで「技術的な問題」、サブカテゴリーで「組織アカウントや質問書ページへアクセスできない」を選択しCDPまでお問い合わせください。
修正:エンジニアリングチームが自動送信メール状況を定期的にモニタリングしています。現在、招待メールの自動送信に関する問題は発生しておりません。
質問書回答ポータル
問題:表形式質問の回答行が初回提出後の編集の際に削除できない。
質問書の一部の表形式の質問では、複数行でデータを報告する必要があります。行の追加は、質問の左側にある「回答行を追加」ボタンから操作可能です。情報開示組織は、質問書の初回提出前にのみ、回答行を削除することができます。質問書の回答が提出された後の回答修正中では、表形式の質問の回答で追加された行は削除できません。
表形式質問の「アクション(Actions)」列で、提出前に追加された行のゴミ箱アイコンがグレーアウトされ、クリックできません。下図のように、「この行から回答を削除するには、個々のセルから回答内容を削除してください」というメッセージが表示されます。
回避策:提出後の質問書回答の編集中に表から行を削除したい場合、行ではなく行内の回答内容を削除する必要があります。個々のセルから回答内容を完全に削除してください。
質問書の表に追加した回答行を削除することはは、初回提出前にのみ操作可能です。回答提出後の編集画面では、引き続き回答行を追加することはできますが、追加した行を削除することはできなくなります。
修正:この問題は、2025年の情報開示サイクルでは修正されません。回答提出後に表形式の質問の回答行を削除する必要がある場合は、上記の手順に従ってください。
問題:質問書回答提出確認の自動送信メールが届かない。
回避策:アクション不要です。今年は、CDPからの提出確認メールは回答直後には自動送信されません。代わりに、以下の提出完了画面にて質問書の初回回答提出を確認ください。また、情報開示提出責任者は、初回回答提出日後の金曜日に確認メールを受信します。
初回提出後の金曜日に確認メールが届かない場合、カテゴリーで「技術的な問題」、サブカテゴリーで「質問書の回答提出に関するサポート」を選択しCDP宛にお問い合わせください。
修正:2026年の情報開示サイクルまでに自動配信メールシステムを改善していきます。
問題:質問書の進捗状況(%)が提出前後で変化する。
情報開示組織がすべて記入していない表形式の質問を回答済みまたはレビュー済みとしてマークした場合に、進捗状況(%)が変化することがあります。
提出後の再読み込み時、またはユーザーが質問書に移動すると、表形式の質問状況が更新され質問の進捗状況が「作業中」に戻る場合があります。
回避策:進捗状況のパーセンテージが変化した場合は、提出するデータが回答内容にすべて記入されていることを確認してください。
修正:CDPのエンジニアリングチームが現在、解決に向けて調査中です。最新情報が分かり次第、適時情報更新いたします。
問題:ポータル内で、ユーザーが添付ファイルを開いたり表示したりできない。
ポータル内に添付ファイルをアップロードする全ての質問で、ファイルが質問の回答に正常にアップロードされると、ファイルが添付されていることが示されますが、情報開示組織は添付ファイルにアクセスしたりダウンロードしたりすることができません。
回避策:現在、回避策はありません。開示者は、アップロードされたファイルを再確認する方法がないため、アップロードするファイルが正しいものであることを確認する必要があります。ただし、アップロードされたファイル名は、「1 file」リンクをクリックすると表示されます。
修正:CDPのエンジニアリングチームが現在、解決に向けて調査中です。最新情報が分かり次第、適時情報更新いたします。
問題:組織名変更後、質問書回答ポータルに変更後の組織名が反映されない。
ヘルプセンターを通じて組織名の更新を依頼し、変更作業が完了すると、左側のナビゲーションパネルおよび組織の詳細ページ内に表示されるアカウント名が変わるため、名前が更新されポータルに反映されたことがわかります。ところが、質問書回答ポータル、エクスポートしたWordファイルに新しい組織名が反映されません。
回避策:変更内容が質問書にも反映されるようにするためには、情報開示提出責任者が質問書の設定の編集画面から再送信を行う必要があります。質問書の設定内容を変更する必要はありません。情報開示提出責任者による質問書設定の再送信を行う必要があります。詳しい手順については、質問書設定の再送信に関する記事を参照してください。
質問書の設定を再送信すると、質問書(エクスポートしたWordファイルを含む)に更新後の正しい組織名が表示されます。回答内容を提出後、正しい組織名がスコアリングおよびすべての関連データプロダクト(例:スコアレポート等)に反映されます。
修正:この問題は、2025年の情報開示サイクルでは解決されません。上記の手順に従って組織名を変更ください。
問題:Windowsで添付ファイルを削除するのが難しい。
Windowsを使っている場合、質問の回答に添付した無効なファイル(.pngや.mp4の動画など)を削除できない場合があります。
回避策:Windowsを使っている場合、無効な添付ファイルを削除するには「×」ボタンを2回クリックする必要があります。Macを使っている場合には、1回クリックするだけで削除できます。
修正:CDPのエンジニアリングチームが現在、解決に向けて調査中です。最新情報が分かり次第、適時情報更新いたします。
Excelファイル形式のインポート
問題:Excelファイル形式のインポート機能において、緯度および経度のフィールドで負の数値が受け付けられない。
情報開示組織は、質問書の特定の質問に、Excelファイルのインポート機能を使って回答することができます。詳細は、Excelを利用してデータをインポートする方法に関する記事を参照してください。緯度や経度が負の値の場合、この機能を使って質問の回答にインポートできないことがありますので、ご注意ください。対象設問は以下の通りです:
- コーポレート質問書:1.8.1、7.17.2、9.3.1、
- シティ質問書:3.1.3。
回避策:緯度と経路のフィールドに正の数のみをインポートし、ポータルにデータがアップロードされた後に、対象設問内で負の数に編集する必要があります。回答ボックスの編集についての詳細は、情報開示組織向けCDPポータルの利用方法に関する記事を参照してください。
修正:CDPのエンジニアリングチームが現在、解決に向けて調査中です。最新情報が分かり次第、適時情報更新いたします。
Word形式ファイルのエクスポート
問題:エクスポートした質問書に、回答要請メンバーの情報が含まれていない。
質問書をWord形式ファイルにエクスポートすると、選択した回答要請メンバーが質問7.26に表示されないことがあります。
回避策:この問題については現在、回避策はありません。ただし、この問題はエクスポートした文書のみに関するものであり、ポータルへは回答内容は正常に保存されています。スコアリングチームには正しい回答データが提供され、この問題によりスコアに影響を受けることはありません。
修正:CDPのエンジニアリングチームが現在、解決に向けて調査中です。最新情報が分かり次第、適時情報更新いたします。
問題:エクスポートした質問書をダウンロードすると、Wordで開くことができない場合があります。
質問書全体をエクスポートしたWordファイルを開こうとすると、下図のエラーメッセージが表示されることがあります。
回避策:この問題は通常、質問書の特定のセクションに含まれる特定のデータをWordが処理できない場合に発生します。そのため、この問題が発生した場合、情報開示組織は次の手順に従ってください:
- 質問書全体をダウンロードする代わりに、セクション別にエクスポートしたWordファイルをダウンロードします。詳しいガイダンスは、質問書のエクスポートに関する記事を参照してください。問題の原因となるデータは特定の場所のみに存在するため、この方法が有効な場合があります。
- 特定のセクションにエラーが見つかった場合、その質問書セクションにあるテキストボックスに、判読できない文字や記号が含まれている可能性があります。それを見つけて削除できれば、次回ダウンロードするファイルは問題なく開くことができます。質問書をダウンロードした後、削除した情報を質問書へ入力し直す必要がありますので、ご注意ください。
上記の推奨トラブルシューティングを試してもダウンロードした質問書を開けない場合は、カテゴリーで「技術的な問題」、サブカテゴリーで「回答のインポート/エクスポート機能」を選択しCDPまでお問い合わせください。
修正:CDPのエンジニアリングチームが現在、解決に向けて調査中です。最新情報が分かり次第、適時情報更新いたします。
問題:エクスポートしたWordファイルに、一部の記号や文字が表示されない。
質問書全体または特定のセクションをMicrosoft Wordにエクスポートすると、以下の記号が正しく表示されないか欠落することがあります:
- [~] チルダ
- [^] キャレット
- [+] 正符号
- [÷] 除算記号
- [×] 乗算記号
- [=] 等号
- [℃] セ氏度記号
- [>] 不等号(より大)
- [<] 不等号(より小)
- [£] 英ポンド
- [$] ドル
- [€] ユーロ
これには、一部の回答済みの質問およびテキストボックスで、[<] 記号より後の文字列がエクスポートされない問題を含みます。
回避策:この問題については現在、回避策はありません。ただし、回答自体はポータルに正常に保存されており、前述の文字や記号が表示されない、または欠落するのは、エクスポートしたファイルのみです。スコアリングチームへは正しい回答データが提供されるため、この問題によりスコアに影響を受けることはありません。
修正:CDPのエンジニアリングチームが現在、解決に向けて調査中です。最新情報が分かり次第、適時情報更新いたします。
問題: エクスポートされた Word ファイルで日付が誤って表示されることがある。
グローバルなタイムゾーンを扱う場合、UTCオフセットがデータストレージに与える影響を理解することが重要です。例えばユーザーがシンガポール(UTC +8)にいて、日付の値を13/01/2025として保存した場合、ポータルには00:00:00という目に見えないタイムスタンプで日付が保存されます。しかし、バックエンドのデータベースは日付値をUTCタイムゾーンに変換した後に保存します。つまり、保存された日付のデータベース値は12/01/2025 16:00:00となります。詳細については、以下のScenario1の表を参照してください。
つまり、異なるUTCタイムゾーンからポータルで日付を表示する場合、表示される日が時差によって前後にずれる可能性があります。Word Export機能は、UTCタイムゾーンに基づいて日付をエクスポートするため、エクスポートされる日付の不一致がある場合があります。
注:Word Exportファイルにエクスポートされる値は、タイムゾーン変換の影響を受けません。
回避策: エクスポートした日付がポータルの日付と一致するようにするには、お住まいの地域に基づいて 設定されているご利用のPCでの時差の影響を無視し、別の地域を選択することで調整が可能です。 例えば、シンガポール(UTC + 8)にいる場合、UTCタイムゾーン(例えばロンドン/アイスランド)に切り替え、ポータルで必要な日付を更新します。詳細については、以下のScenario 2の表を参照してください。
注:UTC - x時間の国の場合、調整は必要ありません。
修正: CDPのエンジニアリングチームが現在、解決に向けて調査中です。最新情報が分かり次第、適時情報更新いたします。
以下の記事もご参照ください:
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